新年度が始まり、進学・進級・就職など、ちょっと慌ただしい季節になりました。
この時期は「初心者に合うリードありますか?」というお問合せがよくあります。
中学や高校の吹奏楽部にはオーボエの先輩がいなかったり、コンクールの課題曲や自由曲の編成で急にオーボエへコンバートする学生さんもいますので、今日は初心者さんがリードを選ぶコツをお伝えいたします(^^)
そもそもオーボエリードってどこで買えるの?
オーボエリードを入手するには3つの方法があります。
①楽器店に行って買う
②インターネットで買う
③オーボエの先生から買う
特に東京近辺にお住まいの方は①が絶対オススメです。
②は当店のようなWebショップから購入する方法です。
③は上達への一番の近道です。レッスン前提となりますが、初心者さんならなおさらおすすめ。
それぞれ詳しく解説します。
1.楽器店で購入する
楽器店に直接行って、自分でリードを選べる人はまず店員さんにうまく質問しましょう。
☆自分は初心者である(4月から楽器を始めたばかりである)
☆鳴らしやすいリードはどれですか?
まずはこの2つを店員さんに投げかけてみてください。
ポイントは「“鳴らしやすい”リード」というワードです。
「“軽い”リード」というのは、今使っているリードに対して軽いの? 音が軽い(でも吹奏感は重い)?
という相対的であいまいな表現となり、人によってオススメするリードが異なります。
(実際、楽器店勤務時代も対応するスタッフによってオススメするリードが違うことがありました)
そこを“鳴らしやすい”と日本語を変えるだけで、そして初心者ということを加味して、全てのリードの中から「弱い息でも振動させられるリード」を選んでくれます。
試奏するリードの種類は3~5種類くらいにしておきましょう。
色々たくさん吹きすぎると、唇が疲れてどれが良いのか分からなくなりがちです。
無駄に時間もかかってしまうので、3~5種類吹いた中から2~3本選んで購入しましょう。
【ご注意!モッタイナイポイント】
①楽器を持たずにリードを買い行く
リードだけで吹いた感じと、楽器につけて吹いた感じは全然違います。
楽器との相性もありますので、必ず楽器を持参し、試奏して購入しましょう!
②「試奏どうぞ」と渡されたリードは全部吹く
1本1本違うのがオーボエリードです。
あなたが吹かなったそのリードが、本当は自分にジャストフィットしているかも。
そういう気持ちで貪欲に試しましょう。
2.インターネットで購入する
インターネットでリードを購入する場合も、事前に「自分は初心者で鳴らしやすいリードを探している」ことを伝えておくことをオススメします。
注文コメントやメールなどで連絡しておくと、お店の人が同じリードのタイプの中からアナタ用に選定してくれたり、振動しやすいように調整してから出荷してくれることも。
ちなみに当店ではいつもそのようにしています♡
ただし、アマゾンのショップやフツーの楽器店には、オーボエを吹けるスタッフが居ないケースもあります。
「自分は初心者なんですが、鳴らしやすいリードを選んで送ってもらうことはできますか?」など質問することも良いと思います。
また、製作者の情報もチェックしてください。
プロで演奏している人が製作するリードのほうがオススメです。
なぜか?
きちんとした奏法が身についており、リードに関する知識もあるからです。
日曜大工のお父チャンに家建ててって言いませんよね?
きちんと勉強し、修行した職業としての大工さんに建ててほしいですよね?
それと同じです(^^)
3.オーボエの先生から購入する
レッスンにつくことが前提となりますが、これはリードに苦労することもなければ上達への近道となりますのでオススメです。
特に初心者のうちは、正しい奏法を身につけるためにもレッスンに通うことをオススメします。
もしオーボエを初めてみて「好き!」と思えるなら、月に1回でもいいのでレッスンに通ってみてください(^^)
レッスンに行くと、アナタの息の強さや吹き方、それと使っている楽器のクセを先生がわかるので、それぞれの問題をクリアできるようなリードを準備してくれるでしょう。
リードを試しながら「もう少し軽い方が好きです…」などリクエストするとその場で調整してもらえることも(私はそうしてます)。
「これを吹け!」というコワイ先生はいないと思うので、何でも言ってみてください(失礼にならない範囲で!)
レッスンでは先生の演奏を聞いたり、いま分からないことや素朴な疑問も直接教えてもらえたりと刺激になることがたくさんあると思います。
特に吹奏楽ではトリルの運指を多用しますが、知らないまま吹いて苦労している人も多いので……!
新学期、新生活。
新しい習い事として検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
最初は右も左も分からないことだらけで不安になることも多いと思います。
今自分が困っていること、今置かれている状況を伝えることで得られるアドバイスはたくさんありますので、恥ずかしがらずにコミュニケーションをとっていきましょう!
(私統計ではオーボエ吹きさんは恥ずかしがり屋、自分の気持ちを伝えるのが苦手な子が多い……)
オーボエは難しい楽器ではなく、奥深い楽器です!
たなかや音楽工房でもお手伝いできることがあれば何なりとお問い合わせください(^^)/