オーボエ吹きのカバンには、楽器・楽譜のほかに色々なものが入っています。
「困ったことがあったらオーボエ吹きのところへ行け!」と言われるほど?!
楽器のネジを回すための小さなドライバーや、外れたタンポを応急手当する接着剤、ストッキングの伝線を食い止める透明マニキュア、おつまみの干物を炙るライター(笑)……などなど……。
なぜたくさんの道具を持ち歩いているか。
それは、本番直前にリードがヘンになってしまうのがとっても怖いからなんです。
オーボエという楽器は特に、その日のリードの良し悪しで演奏のクオリティが大きく左右されてしまいます。
朝、起きたら雨だったり、本番会場で吹いたら昨日と様子が違ったり、ほんのささいな事でリードの調子が変わるのです(>_<)
そんなオーボエリードなので、ステージに上がる直前でも調整できるよう、道具は持ち歩きましょう!
このページでは、私がいつも楽器とともに持ち歩いている道具を紹介します!
練習場や本番会場でリードの調整ができるような最低限のラインナップです。
写真の左側から。
1.リードナイフ
実家近くの刃物屋さんでオーダーメイドしたもの。右利き用。
2.プラーク
リーガーのやつ。3つ持ってます(どこかで失くすかもしれないから)。
3.ペンチ(ラジオペンチ)
手のひらにおさまる小さめサイズがオススメ。私は東急ハンズで500円くらいで買いました。
4.リードワイヤー
カットされているやつが便利で好き。太さ0.35mmを愛用中。
5.定規
リードの長さを測るのに使ってます。たぶん大学生の頃から使ってるやつ。プラスチック製。
6.ハサミ
昔、エアタイトフィルムを使っていたので、その時の名残でそのまま道具袋に入っています。
今では、本番直前に楽譜を切り貼りすることになった時、衣装から糸が出ちゃった時、受付で必要になった時に貸出したりもできるので、持っていると便利。
100円ショップのもので大丈夫です。
7.ドライバー
昨日まで何でもなかったのに急にネジが緩むことがある。それが楽器。
8.シャープペンシル
書き込み用。よい子は鉛筆を……。
9.クリーニングペーパー(あぶらとり紙)
1枚はたたんでリードケースに忍ばせておきます。あぶらとり紙でもOK。
10.リードカッター(爪切り型)
本番直前になってリードの先端を切りたい時がある。
これらの道具を、「パタリーノ」という薄型ペンケースに入れています。これはamazonで買いました。
フタに磁石が入っていて、パタっとフタが開いたままになるので作業しやすいです!
フタの内側に小さなポケットが付いていて、そこに透明のジッパー付き袋に入れたプラークを収納しています。
私の持ち物は以上です!
他に、オーボエ奏者さんが持っていると安心なのは
・フィッシュスキン、リードテープ、セメダイン、透明マニキュアなど
リードの息漏れを直すもの。
人によっては、
・ライター
・製本テープ
・消しゴム
などもあると便利かも。
あと、木管楽器のジョイントのコルクが剥がれてしまった時は、デンタルフロス(ワックス付)でグルグルっと巻くと応急処置ができるという話を聞いたことがあります。
(以前、本番当日のリハでジョイントコルクをベロっとやってしまった子がいて、でもその時は持っていなかったので対応未経験ですが……中高生の本番に同行する講師の方は、楽器と一緒に持っていると役に立つかもしれません。)
様々な危機的状況を想像すると、荷物がドンドン増えてしまいそうですね!(^_^;)
ご参考になれば幸いです♪