木管楽器は気温や湿度によって変化するので、大切に保管することでよい状態で長く使うことができます。
オーボエの本体は「グラナディラ」という黒い木を使用しています。
アフリカのタンザニアなどで育つ、重くて硬い素材です。(「グラナディラ」で検索すると原木の写真を見ることができます!)
今回はオーボエの楽器本体の保管についてまとめてみました。
《温度と湿度の管理》
日本は夏と冬で気温と湿度の差が非常に大きな気候です。極度に暑すぎたり寒すぎる環境を避けて保管しましょう。
まず、直射日光や暖房・冷房などの風が直接当たらない場所に保管しましょう。湿気がこもりやすい押し入れやクローゼットにしまい込んだり、車などの中に放置することも避けます。
人が普段生活しているお部屋は季節に合わせて空調を使うので、そのようなお部屋へ置いておくことをおすすめします。
また、楽器ケースの中には、季節によって保湿剤または乾燥剤を入れると、より楽器の状態を保つことができます。
《ケースについて》
楽器を収納したときにがたつきのないケースを使用します。中で楽器が動いてしまうと、調整が狂ったりと故障の原因になりやすいです。がたつきが見られる場合は小さなクッション性のあるものを詰めるなどして、楽器が動かないようにします。
ケースに楽器を入れたら、できれば横向きに、キィが上面になるように置きます。
《休憩時間は》
合奏の休憩時間にはリードを外して、イス等に置きます。休憩時のスタンドの使用はおすすめしません。スタンドに立てたままにして、そばを通る人の服が引っかかって倒れたりすることがあるので、注意が必要です。
《リードの管理》
リードは演奏に大きな影響を与えます。使用したリードは水洗いして水分を拭き取ったら、リードケースで保存します。
また、複数本のリードを用意してローテーションすることがおすすめです。
《定期的なメンテナンス》
オーボエは定期的なメンテナンス(バランス調整)が必要です。その際は必ず専門の技術者にお願いしましょう。
新品のうちは2~3か月に1回、状態が安定してきたら季節の変わり目を目安に、年に1~3回程度のメンテナンスがおすすめです。
以上が基本的な管理方法です。
他にも、例えば地域によって「こうしているよ!」というアイデアがあったらぜひお知らせください!
しっかり管理して、楽しく快適なオーボエライフを♪
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